2026/02/18 11:30
今週(2026年2月21日付)の米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100”は、【第60回スーパーボウル】ハーフタイムショーのヘッドライナーを務めたバッド・バニーの「DtMF」が1位に上昇し、ソロとしては初、通算2曲目のNo,1タイトルを獲得した。ハーフタイムショーのパフォーマンス効果により、TOP10には同曲を含めて4曲がランクインしている。
現地時間2026年2月8日に米カリフォルニア州サンタクララで開催された【第60回スーパーボウル】で、ハーフタイムショーのヘッドライナーを務めたバッド・バニーは、セットリストの最後を「DtMF」で締めくくり、大きな反響を呼んだ。
その影響により、「DtMF」は先週の10位から今週1位にジャンプアップして、2018年7月に1週間首位を記録したカーディ・Bの「アイ・ライク・イット feat. バッド・バニー&J.バルヴィン」以来約7年半ぶり、通算2曲目のNo,1タイトルを獲得した。リード曲としては、同曲が初の首位獲得曲となる。
なお、その「アイ・ライク・イット」は、2020年に開催された【第54回スーパーボウル】のハーフタイムショーで、シャキーラのステージにゲストとして参加した際に披露している。つまり、首位を獲得した2曲は、いずれもスーパーボウルの舞台で披露した楽曲ということだ。
Rimas Entertainment(同レーベルにとってHot 100での初の首位獲得曲)からリリースされた「DtMF」は、今週の集計期間(2026年2月6日~12日)に、公式ストリーミング再生数が4,300万回(前週比85%増加)、ラジオのオーディエンス・インプレッション数が530万回(前週比56%増加)、セールスは12,000(前週比262%増加)を記録した。
ストリーミング・ソング・チャートでも前週の4位から1位に浮上して、通算3週目の首位を獲得(以前は2025年1月から2月に2週間を記録)。デジタル・ソング・セールス・チャートでは11位から2位に再浮上し、これまでの最高位を更新した。
今週「DtMF」が記録したストリーミング再生数4,300万回は、2026年のチャートにおける週間最高ストリーミング再生数となる。また、同曲が以前ストリーミング・ソング・チャートで初めて1位を獲得した際に記録した3,490万回を上回り、自己最高の週間ストリーミング再生数も更新した。2020年代においては、2023年5月にペソ・プルマ&エスラボン・アーマードの「Ella Baila Sola」が記録した3,460万回を上回り、英語を主言語としない楽曲による週間最高ストリーミング再生数も達成している。
1958年8月4日に集計が始まったソング・チャート“Hot 100”史上、全編または大半がスペイン語の楽曲として首位を獲得したのは「DtMF」が以下に続く通算4曲目で、ソロ・アーティスト(ゲストやフィーチャリングを含まない)の楽曲としては初の快挙となる。
・バッド・バニー「DtMF」(2026年2月21日付/1週間)
・ルイス・フォンシ&ダディー・ヤンキー「デスパシート feat.ジャスティン・ビーバー」(2017年/16週間)
・ロス・デル・リオ「マカレナ」(1996年/14週間)
・ロス・ロボス「ラ・バンバ」(1987年/3週間)
なお、英語以外の歌詞を含む楽曲が1位を獲得するのは、昨年8月から10月にかけて通算8週間首位を記録したハントリックスの「Golden」(今週9位)以来となる(同曲は英語がメインで一部に韓国語が含まれている)。
スーパーボウルのハーフタイムショーで、パフォーマンス後に首位を獲得した楽曲としては、2025年2月22日付のチャートでケンドリック・ラマーの「ノット・ライク・アス」が前週の15位から1位へと急上昇し、通算3週目の首位を記録して以来となる。なお、その週のTOP10は5曲(半数)がケンドリック・ラマーの楽曲で独占されていた。
今週のTOP10には、バッド・バニーの楽曲が「DtMF」を含めて4曲ランクインした。順位と主要ポイントの増加率は以下の通り
・1位「DtMF」(前週10位):ストリーミング4,300万回(前週比85%増加)/ エアプレイ530万回(前週比56%増加)/
セールス12,000(前週比262%増加)
・2位「Baile Inolvidable」(前週19位):ストリーミング2,880万回(前週比141%増加)/
エアプレイ430万回(前週比2%増加)/セールス 4,000(前週比231%増加)
・5位「Nuevayol」(前週28位):ストリーミング2,440万回(前週比165%増加)/ エアプレイ310万回(前週比19%増加)/
セールス5,000(前週比238%増加)
・7位「Titi Me Pregunto」(前週圏外):ストリーミング2,260万回(前週比334%増加)/
エアプレイ180万回(前週比71%増加)/セールス 10,000(前週比734%増加)
バッド・バニーの楽曲がTOP10に4曲ランクインしたのは、『Un Verano Sin Ti』がアルバム・チャート“Billboard 200”で1位に初登場した2022年5月21日付のチャート以来、2度目の快挙となる。
2022年5月21日付チャート
・4位「Moscow Mule」
・5位「Titi Me Pregunto」
・6位「Despues de la Playa」
・10位「Me Porto Bonito with チェンチョ・コルレオーネ」
「DtMF」は、今週ラテン・ソング・チャートで通算47週目の首位を獲得した。バッド・バニーにとっては、同チャートにおける通算17曲目の首位獲得曲で、これより長く首位を獲得したのはルイス・フォンシ&ダディー・ヤンキーの「デスパシート feat.ジャスティン・ビーバー」が記録した56週間のみとなる(ラテン・ソング・チャートは1986年10月に集計が始まった)。
バッド・バニーの楽曲が上昇したことで、先週2位にランクインしていたオリヴィア・ディーンの「マン・アイ・ニード」は今週3位にランクダウンしたが、エアプレイ・チャートでは3週目の首位を獲得している(ラジオのオーディエンス・インプレッション数は6,330万回/前週比4%減少)。
先週のチャートで自身初のNo,1タイトルを獲得したエラ・ラングレーの「チュージン・テキサス」は4位に順位を下げたが、カントリー・ソング・チャートでは12週目の首位を記録している。昨年6月から通算10週間首位を獲得したアレックス・ウォーレンの「オーディナリー」は、先週の3位から今週6位にランクダウンした。
先週11位にランクインしていたテイラー・スウィフトの「オパライト」は、2月6日にミュージック・ビデオが公開されたことを受け、公式ストリーミング再生数が前週から76%増加の1,420万回に上昇。ラジオのオーディエンス・インプレッション数が5,050万回(前週比8%増加)、セールスは7,000(前週比300%増加)を記録した。同曲は、収録アルバム『ザ・ライフ・オブ・ア・ショーガール』が1位に初登場した2025年10月18日付のチャートで、現時点で最高位となる2位にデビューしている。
先述のハントリックスの「Golden」は先週の5位から9位にランクダウン。初登場の1月24日から1月31日付の2週間首位を獲得したブルーノ・マーズの「アイ・ジャスト・マイト」も4位から10位に順位を下げたが、R&B/ヒップホップ・ソング・チャート、R&Bソング・チャートでは、それぞれ通算5週目の首位を獲得している。
Text: 本家 一成
※関連リンク先の米ビルボード・チャートは2月19日以降掲載予定となります。
◎【Hot 100】トップ10
1位「DtMF」バッド・バニー
2位「Baile Inolvidable」バッド・バニー
3位「マン・アイ・ニード」オリヴィア・ディーン
4位「チュージン・テキサス」エラ・ラングレー
5位「Nuevayol」バッド・バニー
6位「オーディナリー」アレックス・ウォーレン
7位「Titi Me Pregunto」バッド・バニー
8位「オパライト」テイラー・スウィフト
9位「Golden」HUNTR/X(ハントリックス)
10位「アイ・ジャスト・マイト」ブルーノ・マーズ
※「Titi Me Pregunto」のiとoは、正しくはそれそれぞれアクセント記号が付いたスペイン語。
※「Despues de la Playa」のeは、正しくはアクセント記号が付いたスペイン語。
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